この記事では選択肢形式の古文の問題を解くための「心もち」や「具体的な解答法」を扱っています。
- 読めてないのが当たり前
- 読めない状態で設問を駆使して解く
- その方法とはパーツ分けからの消去法
古文読解は難しい
古文読解はとてもやりづらく、難しいですよね。
私も、たくさん勉強をしても、なかなか自信をもって読めるようにはなりませんでした。
それには3つの原因があるのではないでしょうか。
- 単語帳を終えても知らない言葉が出てくる
- 時代背景や古典常識が前提の場合がある
- 内容がぶっ飛んでいたり、つまらなかったりする
単語帳を終えても知らない言葉が出てくる
問題文に出てくる「知らない単語」をゼロにするまで語彙力をつけようとするのは、
勉強の計画としては得策ではないでしょう。
私は、「知らない単語が出てきて当然」「読めない中でみんな答えを探している」と思っていました。
上記のような心持ちでいれば、少しは安心できるのではないでしょうか。
このような心持ちでいると、古文問題へのアプローチの仕方が変わってきます。
時代背景や古典常識が前提の場合がある
古文において一番憎らしい「常識」というもの。
しかし、この「常識」はあくまで読みやすくするためのものであり、
古文の「常識」を身につけるよりも手っ取り早く点数をあげる方法があると思うのです。
それは「問題がどのように作られているか」を考えることです。
古文に限らず、文章題に共通して言えることですが、
設問同士、ないし本文中の設問対応部分の距離感にはある程度のパターンがあります。
そのような「距離感」などの、問題作りの傾向を見抜くことは手っ取り早く点数をあげる方法の一つでしょう。
古文の内容がぶっ飛んでいることがある
物語に多いのですが、たまに内容がぶっ飛んでいてストーリーに付いていけいことがあります。
しかしこれも、よくあるパターンを知ることである程度対応が可能になります。
例えば、古典では何かが別の物に化けることがよくありますよね。
きつねやねこが化けたり、実は幽霊だったり、
そのようなパターンを頭に入れるためにも、演習は重要な役割を持ちます。
古文問題 解き方 読めなくても答えを当てる
冒頭でも述べたように、
内容を正確に把握できなくても、正解にたどり着くことは可能です。
ここからは、具体的な解答の手順を考えてみましょう。
- 設問と選択肢(注釈も)をみる
- 設問の問題文と選択肢をヒントに本文を読む
- 選択肢を消去法で吟味する
- 見直し
設問と選択肢(注釈も)をみる
設問や選択肢には、本文の内容に近い記述がたくさん隠れています。
これら選択肢を先に読むことで、大まかに内容のイメージをつかみます。
しかし、ここで注意したいことが2つあります。
- じっくりと読んではいけない
- イメージしきれなくても本文に進む
選択肢はじっくりと読んではいけない
選択肢のうち、1つは正解ですがそれ以外は誤った内容を含んでいます。
ですから、じっくりと読むのではなく、「見る」という感じでしょうか。
もっと言うと、目につくキーワードだけ把握しておくのです。
キーワードは本文を語る上で欠かせない言葉ですから、本文の内容をイメージするのに役立ちます。
イメージしきれなくても本文に進む
もう一つの注意点は、選択肢を読むことに固執しないこと。
完全にイメージできるまで選択肢を見ていては、時間を無駄にしてしまいます。
設問の問題文と選択肢をヒントに本文を読む
ざっと設問の方を眺め、覚悟がついたところで本文を読み始めましょう。
ここで「読めなくても解く」という心持ちを思い出してください。
古文の解答方法は、言うなれば「手探りの消去法」です。
その手探りの消去法の具体的な方法は、「設問の問題文と選択肢をヒントに本文を読む」というもの。
選択肢をパーツに分けて消去法で探る
手順としては、まず選択肢を全て内容でパーツに分けます。
例) 女は男が死んだ悲しみに暮れるうちに蛇になってしまいその後化けて出るようになった
という選択肢があったとします
女は男が死んだ/ 悲しみに暮れるうちに/ 蛇になってしまい/ その後化けて出るようになった
という風に、まずはパーツにわけます。
次に、そのパーツごとに合っているか本文と照らし合わせて読んでいくのです。
ひとつでも間違っているパーツがあれば、その選択肢は消えます。
そうやって、選択肢を一つに絞っていくのです。
古文読解で得点する|心持ちと具体的な解答法 まとめ
- 読めてないのが当たり前
- 読めない状態で設問を駆使して解く
- その方法とはパーツ分けからの消去法
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