志望理由書の書き方を例文で解説!生徒の実際の文章でみる合格と不合格の差

志望理由書の書き方を例文で解説!生徒の実際の文章でみる合格と不合格の差 総合選抜型入試(旧AO)
この記事は約18分で読めます。

この記事では、from July の2022年度入試の合格実績をもとに、生徒さんが実際に出願したものを例文としてあげながら志望理由書の書き方を解説します。

from July の2022年度入試対策において、合格した生徒さんを実際に担当していた講師が解説しています。ぜひ皆さんの書類制作に役立ててみてください。

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内容に困ったら…
この3つを書けば間違いなし!

【例文解説】
不合格作品に足りなかったもの

ちょっとここで!
志望理由書の書き方のコツを紹介

【例文解説】
合格の添削ビフォー&アフター①

【例文解説】
合格の添削ビフォー&アフター②

まとめ
〜from July で書類対策をしよう〜

from July で対策をした先輩の作品へジャンプ!

  • work01:同志社大学(書類合格)
  • work02:日本女子大学(不合格)
  • work03:関西学院大学①(合格)
  • work04:関西学院大学②(合格)

志望理由書の書き方を実際に合格した例文で解説!書き方を知るためにはまず「書くこと」を知っておこう

志望理由書の書き方を実際に合格した例文で解説!書き方を知るためにはまず「書くこと」を知っておこう

まずは、from July の生徒さんが実際大学に提出した文章の中でも、内容・構成ともに特に秀でていた文章を例文としてご紹介します。

下記の志望理由書は、同志社大学 グローバル地域文化学部の書類審査を実際に通過した作品です。

3つの色でハイライトされた部分が、それぞれどのような内容が書かれている部分なのかを考えながら読んでみてください。

答えをみる!

同志社大学 グローバル地域文化学部

 ヨーロッパの文化や地域性を踏まえて芸術に関する研究をし、日本で人々に芸術と触れ合う機 会を提供するための活動に活かしたいと考え、貴学部への入学を志望しています。
 私は将来アナウンサーになることを志しています。事実を正確に報道することに加え、芸術の魅力を伝えるキャスターとして、人々が芸術に関心を持つきっかけとなる情報を伝えたいと考えて います。ヨーロッパの歴史や文化、社会問題や特長などの研究を日本との比較を通して行うこと で、現在の日本で人々が芸術と触れ合う機会を提供するための効果的な方法を探っていきたいと考えています。  
 私の長所は、何事にも好奇心を持って挑戦することです。高校では課外活動にも積極的に取り 組み、高校一年生の時には、アメリカでの十ヶ月間の交換留学経験しました。現地の高校で、 教育現場における芸術の学習機会が充実していることに感銘を受けました。そこで、旧来様々な 芸術が根付き、他国との交流の中で文化が発展してきたヨーロッパの人々は、芸術に対してどの ような意識を持っているのかを研究したいと思いました。  
 旅行でヘルシンキ国際空港を訪れた際、木を多く使用した建築デザインに関心を持ちました。 そこで、風土や気候などの地域性や習慣が文化や芸術と深く関係していることが分かりました。 さらに、日本との共通点があることも知り、ヨーロッパの地域研究を通して日本で芸術の普及活動に活かしていきたいと考えています。その際に必要な日本の文化に関する知識を得るため、そし て日本や京都の魅力を世界に発信していくために、全学共通教養教育科目ではクリエイティブ・ ジャパン科目などの講座を中心に選択したいと思います。また、実際の交流の中で実践的な語学力を高めるとともに、文化や芸術について知りたいと考えて、ヨーロッパへの留学を考えています。 これらのことから、グローバル地域文化学部への入学を強く志望します。 

合格した志望理由書の例文で解説!書き方を知るために重要な「志望理由書に書くこと」

合格した志望理由書の例文で解説!書き方を知るために重要な「志望理由書に書くこと」

ここからは、先ほどご紹介した同志社大学 グローバル地域文化学部の書類審査を通過した作品を参考に、志望理由書に書くべき3つの内容を解説して行きます。

まずは、その3つの内容をご紹介しておきます。

〜志望理由書に書くべき3つの内容〜

  • 志望動機のきっかけとなった経験や体験
  • 大学での学び・活動を明確に記す
  • 将来像を明確に記す

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志望理由書に書くこと① 志望動機のきっかけとなった経験や体験

志望理由書の書き方 ポイント① 書くのは自分のこと、そして大学のこと 重要度:☆☆☆

1つ目は「志望動機のきっかけとなった経験や体験」です。

from July では、この内容を積極的に志望理由書に記述するよう特にアドバイスしています。

では、先ほど紹介した同志社大学 グローバル地域文化学部の志望理由書において該当する部分を、赤でハイライトしたものを改めてみてみましょう。

ヨーロッパの文化や地域性を踏まえて芸術に関する研究をし、日本で人々に芸術と触れ合う機 会を提供するための活動に活かしたいと考え、貴学部への入学を志望しています。
 私は将来アナウンサーになることを志しています。事実を正確に報道することに加え、芸術の 魅力を伝えるキャスターとして、人々が芸術に関心を持つきっかけとなる情報を伝えたいと考えて います。ヨーロッパの歴史や文化、社会問題や特長などの研究を日本との比較を通して行うこと で、現在の日本で人々が芸術と触れ合う機会を提供するための効果的な方法を探っていきたいと考えています。  
 私の長所は、何事にも好奇心を持って挑戦することです。高校では課外活動にも積極的に取り 組み、高校一年生の時には、アメリカでの十ヶ月間の交換留学経験しました。現地の高校で、 教育現場における芸術の学習機会が充実していることに感銘を受けました。そこで、旧来様々な 芸術が根付き、他国との交流の中で文化が発展してきたヨーロッパの人々は、芸術に対してどの ような意識を持っているのかを研究したいと思いました。  
 旅行でヘルシンキ国際空港を訪れた際、木を多く使用した建築デザインに関心を持ちました。 そこで、風土や気候などの地域性や習慣が文化や芸術と深く関係していることが分かりました。 さらに、日本との共通点があることも知り、ヨーロッパの地域研究を通して日本で芸術の普及活 動に活かしていきたいと考えています。その際に必要な日本の文化に関する知識を得るため、そし て日本や京都の魅力を世界に発信していくために、全学共通教養教育科目ではクリエイティブ・ ジャパン科目などの講座を中心に選択したいと思います。また、実際の交流の中で実践的な語学力を高めるとともに、文化や芸術について知りたいと考えて、ヨーロッパへの留学を考えています。 これらのことから、グローバル地域文化学部への入学を強く志望します。

上記作品において、内容全体の半分程が「志望動機のきっかけとなった経験や体験」に充てられていることがわかります。

志望理由書に書くこと② 大学での学び・活動を明確に記す

志望理由書の書き方 ポイント② 大学での学び・活動を明確に記す 重要度:☆☆☆

2つ目は、「大学での学び・活動を明確に記すこと」です。

この内容も、志望理由書に必ず記述するようにfrom July ではアドバイスしています。

こちらも、先ほど紹介した同志社大学 グローバル地域文化学部の志望理由書において該当する部分を、黄色でハイライトしたものをみてみましょう。

ヨーロッパの文化や地域性を踏まえて芸術に関する研究をし、日本で人々に芸術と触れ合う機会を提供するための活動に活かしたいと考え、貴学部への入学を志望しています。
 私は将来アナウンサーになることを志しています。事実を正確に報道することに加え、芸術の 魅力を伝えるキャスターとして、人々が芸術に関心を持つきっかけとなる情報を伝えたいと考えて います。ヨーロッパの歴史や文化、社会問題や特長などの研究を日本との比較を通して行うことで、現在の日本で人々が芸術と触れ合う機会を提供するための効果的な方法を探っていきたいと考えています。  
 私の長所は、何事にも好奇心を持って挑戦することです。高校では課外活動にも積極的に取り 組み、高校一年生の時には、アメリカでの十ヶ月間の交換留学経験しました。現地の高校で、 教育現場における芸術の学習機会が充実していることに感銘を受けました。そこで、旧来様々な 芸術が根付き、他国との交流の中で文化が発展してきたヨーロッパの人々は、芸術に対してどの ような意識を持っているのかを研究したいと思いました。  
 旅行でヘルシンキ国際空港を訪れた際、木を多く使用した建築デザインに関心を持ちました。 そこで、風土や気候などの地域性や習慣が文化や芸術と深く関係していることが分かりました。 さらに、日本との共通点があることも知り、ヨーロッパの地域研究を通して日本で芸術の普及活動に活かしていきたいと考えています。その際に必要な日本の文化に関する知識を得るため、そして日本や京都の魅力を世界に発信していくために、全学共通教養教育科目ではクリエイティブ・ ジャパン科目などの講座を中心に選択したいと思います。また、実際の交流の中で実践的な語学力 を高めるとともに、文化や芸術について知りたいと考えて、ヨーロッパへの留学を考えています。 これらのことから、グローバル地域文化学部への入学を強く志望します。

このように、書類審査を通過した作品では、大学での学びや活動について明確に言及されていることがわかります。

志望理由書に書くこと③ 将来像を明確に記す

志望理由書の書き方 ポイント③ 将来像を明確に記す 重要度:☆☆

3つ目は、「将来像を明確に示すこと」です。

こちらも、先ほど紹介した志望理由書の例文における当該部分を、青でハイライトしてみました。

ヨーロッパの文化や地域性を踏まえて芸術に関する研究をし、日本で人々に芸術と触れ合う機会を提供するための活動に活かしたいと考え、貴学部への入学を志望しています。
 私は将来アナウンサーになることを志しています。事実を正確に報道することに加え、芸術の 魅力を伝えるキャスターとして、人々が芸術に関心を持つきっかけとなる情報を伝えたいと考えて います。ヨーロッパの歴史や文化、社会問題や特長などの研究を日本との比較を通して行うこと で、現在の日本で人々が芸術と触れ合う機会を提供するための効果的な方法を探っていきたいと考えています。  
 私の長所は、何事にも好奇心を持って挑戦することです。高校では課外活動にも積極的に取り 組み、高校一年生の時には、アメリカでの十ヶ月間の交換留学経験しました。現地の高校で、 教育現場における芸術の学習機会が充実していることに感銘を受けました。そこで、旧来様々な 芸術が根付き、他国との交流の中で文化が発展してきたヨーロッパの人々は、芸術に対してどの ような意識を持っているのかを研究したいと思いました。  
 旅行でヘルシンキ国際空港を訪れた際、木を多く使用した建築デザインに関心を持ちました。 そこで、風土や気候などの地域性や習慣が文化や芸術と深く関係していることが分かりました。 さらに、日本との共通点があることも知り、ヨーロッパの地域研究を通して日本で芸術の普及活 動に活かしていきたいと考えています。その際に必要な日本の文化に関する知識を得るため、そし て日本や京都の魅力を世界に発信していくために、全学共通教養教育科目ではクリエイティブ・ ジャパン科目などの講座を中心に選択したいと思います。また、実際の交流の中で実践的な語学力 を高めるとともに、文化や芸術について知りたいと考えて、ヨーロッパへの留学を考えています。 これらのことから、グローバル地域文化学部への入学を強く志望します。

このように、自分の将来像がしっかりと明記されていることがわかります。

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不合格だった志望理由書の例文で書き方のポイントをおさらいしよう

不合格だった志望理由書の例文で書き方のポイントをおさらいしよう

正しい志望理由書の書き方を知るためには、不合格の作品を読むことも大切な勉強です。

そこで、ここからは残念ながら不合格となってしまった作品を例文として示しながら、紹介した「志望理由書に盛り込むべき3つの内容」に注目して、志望理由書の合格と不合格の差を確認していきます。

志望理由書の例文で確認!志望理由書の書き方をおさらい ポイント①

志望理由書の書き方において重要な、盛り込むべき内容その1は「志望動機のきっかけとなった経験や体験」でした。

裏を返せば、それ以外の内容に文量を割いてしまっている志望理由書は、正しい書き方をしていないことになります。

不合格となった作品において「志望動機のきっかけとなった経験や体験」を赤で、それ以外の内容を記述してしまっている部分を青でハイライトしたものがこちらです。

日本女子大学の志望理由書

 (始部を抜粋)私は現代の韓国における女性像について、社会背景や文化背景から紐解いていきたい。そして語学力を高め、異文化理解を深めることができる環境が整った貴学で、日韓の女性像の違いをドラマなどのメディア作品を元に比較分析したい。
 きっかけは、母の影響で韓流文化にはまったことだ。韓流ドラマで最も印象的だった作品は「花より男子」だ。韓国版「花より男子」を原作の神尾葉子氏の漫画より先に見ていたため、原作を読んだ時に様々な違いに気づいた。例えば主人公の少女は、原作ではか弱く描かれている一方、韓国版の主人公は非常に強い。違いが生まれる要因として,社会背景や文化が作品に映し出されているのではないかと私は考察した。韓国は儒教に基づく男尊女卑の文化が存在していた。しかし経済発展や女性の教育水準向上などの背景から結婚観などが変化した。また、韓国では息子を欲しがる夫婦が多かったが、息子を優先する価値観がなくなりつつある。私はこれらのことから時代や文化背景から作品が影響を受けて変化したと考えた。〜(つづく)

上記の例文を見ると、「志望動機のきっかけとなった経験や体験」について書かれているのは赤くハイライトした一文だけであることがわかります。

さらに、韓国における男女の価値観について長々と説明してしまっていることがわかります。

上記のような一般的な内容は、出願している生徒さんの性格や実績を一切反映していません。それだけでなく、その大学との関連性もほとんどありません。

そのような内容ばかりで構成されている志望理由書では、あなた自身のことを大学にアピールすることはできないでしょう。

志望理由書の例文で確認!志望理由書の書き方をおさらい ポイント②

志望理由書の書き方において重要な、盛り込むべき内容その2は「大学での学び・活動を明確に記すこと」でした。

それを踏まえ、不合格となってしまった例文の当該部分を青でハイライトしたものがこちらです。

 
〜(中間部を抜粋)私は現代の韓国における女性像について、社会背景や文化背景から紐解いていきたい。そして語学力を高め、異文化理解を深めることができる環境が整った貴学で、日韓の女性像の違いをドラマなどのメディア作品を元に比較分析したい。〜(つづく)

合格した志望理由書の例文と比べると、内容が浅く、漠然としてしまっていることがわかります。これでは明確に記されているとは言えません。

実はこのとき、文章中に用いる語彙が原因となっていることが多いのです。

上記の例文においては「紐解く」「深める」といった言葉がそれにあたります。志望理由書の書き方のポイントとして、このような抽象的な言葉を避けるだけでも内容が具体的なものになるでしょう。

志望理由書の例文で確認!志望理由書の書き方をおさらい ポイント③

志望理由書の書き方において重要な、盛り込むべき内容その3は「将来像を明確に示すこと」でした。

それを踏まえ、不合格となってしまった例文の当該部分を青でハイライトしたものがこちらです。

 〜(終部を抜粋)貴学の学びを活かして,将来は日韓共同で日本文化と韓国文化の良さを取り入れたドラマ作品を作りたい。また、私はこれから先、周りを引っ張っていける芯のある自立した強い女性として生きていきたい。キャリア形成科目が展開されている貴学であれば、自分の個性に気付き、生きる力を伸ばすことができる環境で、私の目指す女性像を達成することが可能だと確信している。

こちらも、合格した志望理由書の例文と比べると、内容が浅く、漠然としてしまっていることがわかります。やはり明確に記されているとは言えないでしょう。

この場合も、文章中に用いる語彙が曖昧さの原因となっている場合が多いです。この例文において太字になっている言葉遣いがそれにあたります。

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志望理由書の書き方を例文で解説!実際に合格した添削のビフォーアフター

志望理由書の書き方を例文で解説!実際に合格した添削のビフォーアフター

ここからは、from July で合格した生徒さんの志望理由書が from July での添削によってどのように洗練されていったのか。その一部始終を、実際の添削指導のビフォー&アフターを例文として示し、志望理由書の書き方を解説していきます。

「求められている内容を正確かつ明確に記述する」という点においては、パターン①の志望理由書もパターン②の志望理由書も同じであると言えます。

そこで、ここでは分かりやすい解説をするために、比較的文章の短いパターン②の志望理由書を例文として提示しながら、志望理由書の書き方を解説していきます。

ここで示す from July の添削とは、担当講師が志望理由書の内容や構成の方針を具体的に伝え、生徒さん自身で文章を作成するという一連のプロセスを指します。決して担当講師が生徒さんの作品を制作したという意味ではないということをお伝えしておきます。

志望理由書の書き方のコツ「志望理由書の課題文と文章中の内容を対応させる」

志望理由書の書き方のコツ「志望理由書の課題文と文章中の内容を対応させる」

まずは、これから紹介する実際の添削指導に共通して言える志望理由書の書き方のコツを端的に示しておきます。

志望理由書の書き方のコツは「志望理由書の課題文と文章中の内容を対応させる」ことです。

このコツを実践することで志望理由書の内容は、適切かつ過不足のない、正しい志望理由書となるのです。

では、from July で合格を果たした生徒さんが実際に受けた添削指導のビフォー&アフターを見ていきましょう。課題文で問われている内容と文章中の内容を同じ色でハイライトすることで見やすくしてあります。

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志望理由書の書き方がわかる例文!添削例その1

-課題文-
入学後、専修の学習を通して何をどのように学んでいきたいですか。また、それになぜ興味を持ちましたか。

志望理由書の例文その1 ビフォー

 これまでアメリカ英語を中心に学習してきたため、イギリスの文化に触れる機会は少なかった。文学を通してイギリスの文化や歴史的背景を知りたいと思い、3年次からはイギリス文学を中心に 学びたいと考えている。イギリスは世界に大きな影響を与えた歴史があり、芸術面でも豊かな国である。特にファンタジー作品は豊富で、ナルニア国物語やピーターパン、ハリーポッターなどがあるが、全て主人公が新たな世界を目指す物語であり、どこかに現実逃避が感じられる。こうした共通点はどのような背景から来るのか疑問に思い、詩や小説で使われている表現や影響を与えている事象を考察し、探究を試みたいと考えている。階級制度も大きな特徴であり、伝統や身分 を重要視する思考は日本と似ているように感じられる。それらを比較しながら探究をしたいと考えている

ビフォーの状態では、まず興味を持ったきっかけが曖昧です。それに加え、興味の対象についての言及も浅く、合格できる志望理由書の内容とは言えません。

志望理由書の例文その1 アフター

 交換留学を経験した際、授業でアメリカやイギリスの小説を読んだことがきっかけ海外文学に興味を持ちました。中でも舞台などの芸術面で豊かな国であるイギリスの文学に関心があります。特にファンタジーには、背景となる事実の残酷さを和らげたり、幅広い年代の人に親しみやすくしたりする効果があると思います。その根本にあるテーマを読み取ることで歴史的背景や人々の思想を知りたいと考えています。また、伝統や身分を重視する点や伝承の多い点は日本と似ていると感じ比較研究を行うことでそれぞれの国への理解も深まると思います。文学は芸術の中でも時代背景を読み取りやすく、人々のリアルな思想を知ることができる分野であると考えています。文学の探究を通して読解力や表現力、社会の流れを把握する力を養いたいと考えています。

from July による添削指導を重ねた後は、課題文で問われていた内容にしっかりと言及されています。特に、青色でハイライトされている「何を」に言及した文が増えていることは注目に値します。

志望理由書の書き方がわかる例文!添削例その2

-課題文-
 特に積極的に取り組みたい活動(研究、留学、ボランティア活動、副専攻プログラム、ハンズオン・ラーニング・プログラム等)について記入してください。なお、記入の際は、具体的(例:研究 テーマや活動内容等に触れる等)かつ、なぜその活動に取り組みたいのかも含めて記入してください。

志望理由書の例文その2 ビフォー

 ハンズオン・ラーニング・プログラムに参加したいと考えている。中学生の時に始めた福島県に 関わる取り組みを、現在もSDGs活動として続けている。実際に企業や団体と関わり、これまで行 なってきた活動を元に地域活性化などの社会探究活動をしたいと考えている。興味のある人同士が活動すると話し合いも活発になり、一人では得られないような学びがあると思い、最終的には ハンズオン・アドバンストに挑戦したいと考えている。

こちらも、添削前の状態では課題文で問われている内容に対して回答できていないことがわかります。

特に、なぜその活動に取り組みたいのかという動機についての明確な言及がなされていないことは問題です。強いて言えば「一人では得られないような学びがあると思い、」という箇所が動機と捉えられなくもありませんが、これではまだ内容が曖昧です。

志望理由書の例文その2 アフター

 ハンズオン・ラーニング・プログラムに参加して社会探究を演習したいと考えています。高校ではSDGsを通して福島県の地域活性化を目標に活動し、他者と意見を交換しながら探究を行うと新たな視点で物事を考えられるようになると気付きました。私は芸術や文化に関心があるので、社会探究の基礎を学んだ上でフィールドワークを行い、文化やそれを取り巻く地域の課題について取り組みたいと思います。特に、三木市・旧市街地フィールドワークのような、文化財や工芸などを活かした地域活性化の実習に参加したいと考えています。高校での経験を元により深く探究を行い、将来の活動に活かしたいと思います。

from July での添削を重ねた後は、不足していた内容が充実し、動機についても明確な記述がなされています。

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志望理由書の書き方まとめ

志望理由書の書き方まとめ

from July の生徒さんが書いた実際の志望理由書を例文として示しながら、志望理由書の書き方を解説してきました。

志望理由書の書き方のポイントをまとめておきましょう。

まずは、志望理由書に盛り込むべき内容をおさらいしましょう。

  1. 志望動機のきっかけとなった経験や体験
  2. 大学での学び・活動を明確に記すこと
  3. 将来像は明確に示すこと

次に、志望理由書の書き方のコツをおさらいしましょう。

書き方のコツ:志望理由書の課題文と文章中の内容を対応させる。

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from July は7月からの比較的短期間で合格を目指す、少人数募集の低料金な総合選抜型入試対策塾です。

受け入れている生徒さんは少人数の小規模な塾ながら、立教大学や関西学院大学などの名だたる大学への合格実績があります。

from July は丁寧な添削指導と小論文のオリジナル問題を土台とした指導によって生徒さんを合格へと導きます。

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