先に内容をチラ見せです
- 一番最近の模試偏差値から考えて「同じか少し上」の大学の過去問を解く
- 自分の点数とその大学の合格ボーダーを見比べる
- 自分の志望大学の問題を見学してその距離を測る
さて
どの参考書を利用するのかというのは勉強において大きな問題です
自分の学力に見合った参考書を見極める力は勉強を効率よく進めるためには必須であると言ってよいでしょう
しかしそのような参考書を確実に見つけるのは簡単なことでは無いです
皆さんも大いに悩まれていることだろうと思います
しかしその悩みは効率の良い勉強につなげるチャンスです
自分のレベルに合った参考書が一体どれなのか
その問題を他力本願で解決しようとしてはいけません
他力本願な参考書選びは勉強において重要な機会を失うことになってしまいます
その重要な機会とは自分自身の学力を知る機会です
そして自分自身の学力が見えて来れば自ずと使うべき参考書も見えてくるのです
参考書を選ぶタイミングは自分自身の学力を測るいい機会
というわけで
ここでは「自分のレベルを確実に把握する方法」をお話しします
自分に合った参考書 なぜ学力の見極めが大切なのか
自分に合った参考書を見極めるためには、まず何よりも自分のレベルを把握することが不可欠です
自分のレベルを把握することの大切さを2つのポイントに分けて説明します
- 参考書について調べても自分のレベルが分からないと意味がない
- 現時点での位置を知ることは今後の勉強計画に役立つ
順番に解説していきます
参考書について調べても自分のレベルが分からないと意味がない
本当に参考書を制作されている方々は親切だなと受験生時代に感じていました
参考書は皆さんもご存じの通り難易度でレベル分けされていることが多いです
分かりやすくレベル分けされた選択肢が皆さんの前にあるのです
とても有難いことだと分かるでしょう
しかしここまで至れり尽くせりでもどれを選んでいいか分からないというのは
何をどうしても選ぶ側の責任です
なぜ選ぶことができないか、それは自分のレベルが分かっていないからです
参考書の知識はネットで調べたらいくらでもヒットするでしょう
多種多様な参考書が色んな人からおススメされています
しかしあなたの学力のことはいくら調べても詳しい説明はありません
だから自分のレベルを自分で見極めることが必須なのです
自分のレベルが分からないと参考書のレベルに当てはめられない
現時点での位置を知ることは今後の勉強計画に役立つ
今現在の自分の学力レベルを知ることは参考書選びに直結しますが
もう一つ、合格までの大雑把な計画を立てるのにも大いに役立ちます
今自分の走っている位置が分からないと必要な勉強スピードを出せないのです
「サライがかかり始めたから焦ってスピード上げたけどあと数十キロ残ってる」
これじゃ手遅れなのは明らかです
受験に置き換えてみてください。「もう草木も枯れたけど全然目標点に届かない」こんなに恐ろしい話は無いです
時間は刻一刻と過ぎていきます
「いつまでにどれくらい」の目標を確実に一つひとつ達成するためにも現在の位置は把握せねばなりません
その計画管理をするという目的にも、定期的に訪れる参考書選びの機会は絶好なのです
参考書選びは、勉強計画に役立つ「現時点での学力」を知る絶好の機会
自分に合った参考書の選び方 勉強を兼ねた選び方をしよう
では自分のレベルはどのように測るのか
それは大学の過去問を利用するのです
皆さんもご存じのように大学には偏差値と合格ボーダーという2つの指標が存在します
偏差値と合格ボーダーをうまく利用することで自分のレベルを把握するのです
その具体的な手順を紹介します
- 一番最近の模試偏差値から考えて「同じか少し上」の大学の過去問を解く
- 自分の点数とその大学の合格ボーダーを見比べる
- 自分の志望大学の問題を見学してその距離を測る
順番に解説していきます
1.一番最近の模試偏差値から考えて、同じか少し上の大学の過去問を解く
今のあなたの学力を一番正確に示しているのは模試の偏差値です
最近の模試結果の各教科の偏差値から大学をいくつか選んでみましょう
選ぶ時のポイントは最低2校、同じか少し上(偏差値で5以内)の学校を選ぶことです
過去問は東進過去問データベースを利用するとよいでしょう
自分のレベルを見極める手順は問題を解くところから始まるのです
模試の結果から選んだ学校の問題を解く
2.自分の点数とその大学の合格ボーダーを見比べる
自分の点数とボーダーを見比べることでその大学の問題より自分の学力が勝っているかがわかります
「ある程度余裕がある・ぎりぎり合格か不合格(±10以下)」の場合はもう少し難易度の高い大学の問題を探しましょう
ボーダーとの差がマイナス10~20点ならば発見です
その大学に受かるために使われるレベルの参考書を調べたり、古書店に「問題見比べ調査」をしに行きましょう
合格点からマイナス10~20点の大学がまず超えるべき壁
自分の志望大学の問題を見学してその距離を測る
この作業は参考書選びを多少通り過ぎたものになります
志望校の問題とついさっき解いた問題、これらを見比べてみましょう
問題の傾向や難易度、ボリュームまで確認してください
自分が「今後やるべきこと」と「勉強のペース」が見えてくるはずです
解いた問題と志望校の問題を見比べて課題を見つける
手順を振り返ります
- 一番最近の模試偏差値から考えて「同じか少し上」の大学の過去問を解く
- 自分の点数とその大学の合格ボーダーを見比べる
- 自分の志望大学の問題を見学してその距離を測る
このように参考書選びの前段階、自分のレベルを見極めるという作業に過去問を使うことで勉強を兼ねることができるのです
参考書を選ぶというイベント一つとっても、これだけ自分の力でできることがあるのです
くれぐれも他人を頼って学力に見合った参考書をさがさないようにしてください
勉強において重要な機会を失うことになってしまいます
*注意
ここで想定するのは勉強を始めてからある程度時間が経った状態です
ホントにホントの勉強開始の段階ではネットでおススメされている超基本基礎な参考書を素直に買えばよいです
しかし勉強を始めるとその進度には必ず個人差が出ます。
その個人差が出始めてからの状態をここでは想定します