読解力は一体いつ育まれたのだろうか
私なりの意見を述べます
絵本が読解力に影響を与えた
自分の読解力に一番影響を与えたのは「絵本を読んだ経験」だと私は考えています
そう考える主な理由は
読解力とは読む能力ではなく考える能力だからです
単純な読み(書き)の能力はいわゆる外国語学習のように語彙や文法についての知識を増やすことで得られるものです
しかし読解力というのはドリルをこなしていくだけでは得られないものです
読んだ上で頭の中に絵(ときには図形やグラフ)をイメージして考える
つまり読んでいる文章を足掛かりに思考をめぐらせて情報をつかみ、それらを整理すること
この様に読解力とは表面上の言語形態を理解し扱う能力の枠を超えた
「考える」という能力なのです
そこで絵本です
絵本は子供たちに印象を与えるように作られていると私は思います
つまり絵本を読むことで「考える」「想像を膨らます」といった訓練を
半ば強制的に子供たちにさせることができます
しかも楽しく
そういった意味で幼少期に絵本を読む経験というのはその後の読解力に大きな影響を与えるのです
少なくともわたし自身はそれを実感しています
考えるという行為は自分で制御できないものです
だから考え始める癖を子供のころからつけることで否が応でも読解してしまうようになるのです
絵本を読むことで考え始める癖をつけられる
絵本の選び方
では読解力(考える力)を育む絵本を選ぶときの基準は何か
私独自の4項目について書かせていただきます
- 不気味であるか
- あくまで絵ではなく言葉がメインか
- 世界観が独特か
- 場面転換がどれだけあるか
不気味であるか
不気味であることで子供を惹きつけられます
また不気味であることはこどもに強い印象を与えます
それにより本を読んでいない間も頭の中で思い返し、考えるようになるのです
あくまで絵ではなく言葉がメインか
絵が考えるための補助の役割を超えてしまっては考える力を育てられません
挿絵が少なめであったり、絵そのものが抽象的なものであったり
そういったものは考える力を育てるのによいでしょう
この項目はこどもの年齢によって工夫するべきところでしょう
世界観が独特か
世界観が独特であるというのは重要です
普通に生活していては想像しないようなものを頭の中に描く機会を得ることは大人にとってさえも大きな刺激です
そういった世界観のストーリーや絵のタッチのをもつ本を読むことは子供の考える力を育てるのに大いに役立つでしょう
場面転換がどれだけあるか
場面転換はこどもの想像を促します
画が変わらないと容易く想像できてしまう上に退屈になってしまいます
しかしこの項目は絵本の特徴と言ってしまってもほぼ差し支えありません
なかでも場面と場面の距離が遠い(遠すぎてもいかがなものかではありますが)を選ぶとよいでしょう
以上の四つがわたし独自の項目です
まとめ
- 絵本は考える力を訓練させられる
- 考える力が読解力でありそれを絵本で育てられる
ぜひ絵本を活用してみて下さい